Philip Glass Symphony No.5

2000年1月に日本でも初演され話題を呼んだPhilip Glassの『交響曲第5番』全曲である。副題はRequiem, Bardo, Nirmanakayaとなっており、このことから分かる通り、本曲はこれらを含む各種経典や様々な民族集団の神話などのテクスト群を独唱・合唱化し、これに管弦楽を交えたもの。約100分にわたって延々と同じような音形が繰り返され、眩暈すら感じさせられる（やや退屈さも…。）。添付された歌詞カードは誠に見事な装幀で、これだけでも価値がある。出典がきちんと示されているのも、こんなことは当然とは言え、誠に嬉しい。尚、指揮はDennis Russell Davies、演奏はVienna Radio Symphony Orchestra、Morgan State University Choir、Hungarian Radio Children's Choir。独唱者は省略する。録音は2000年で発売も同年。輸入盤を手に入れたのだが、日本国内盤が出ているかどうかは不明である。（2001/02/24）