Projekct One Live at the Jazz Cafe
既述したKING CRIMSONのフラクタル分裂による、Bill Bruford、Robert Fripp、Trey Gunn、Tony Levinの4人によるプロジェクトであるProjekct Oneのライヴ・アルバムである。2月の発売から少し経ってしまったけれど、とりあえずは、待望のリリースであった。1997年12月1-4日に行われた4日間のライヴ・セッションのベストテイクを選りすぐった約50分。そのテンションの高さには全く驚かされる。なお、アルバム添付のミニ・ブックレットのテクストがなかなか面白い。DGM(Discipline Global Mobile)という名のレーベルの設立ポリシーが謳われているのだけれど、ここで述べられているのは要するにレコード業界によるミュージシャンに対する搾取への糾弾なのだ。そんなことをしているのにも関わらず、国内版はポニー・キャニオンから出ているし、彼等は基本的にBMGと契約してるんじゃないの、などとつまらぬことを考えてしまった。どうせやるなら本来の意味での「インディーズ」に徹してしまって欲しいのだけれど。CD製作なんて家内制手工業でも出来るんだからね。最早。それはともかくも、本年10月(あのデビュウ・アルバム発売からもう30年にもなるんですね。)に再開するらしいKING CRIMSONの新展開に大いに期待したいと思う。(1999/06/21)