BILLIE EILISH When We All Fall Asleep, Where Do We Go?
昨年のサマー・ソニックにも登場した、多分2020年代はこの人の時代になるのだろうビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の記念すべきファースト・アルバム。2001年12月にロスアンゼルスで生まれたこの天才シンガー・ソングライタだけれど、本名は長いので全部は書かないが苗字がオコンネルなので概ねアイルランド系なのだと思う。サウンド的にはエレクトロニックなのだけれど、意外とカントリィっぽかったり、1960年代っぽかったりと、ルーツはそれなりに辿れる。(ちなみに、全くアイリッシュ・ミュージックではない。)そんな、古典を踏まえつつ、全く新しいアプローチでそれらをアップデートしていくかのような在りようは、誠に末恐ろしいというか、なんというか。いやいや、冗談抜きで、私はこの作品から、エンターテインメント系音楽の未来を担うのはきっとこの人に違いない、という確信に近いものを感じるほどのインパクトを受けた。そう、このオリジナリティ、ちょっとただ事ではない。プロデュースを手掛ける、彼女の兄フィネアス・オコンネル(Finneas O'Connell)との協業で、一体どこまで突き進むのか、見守っていきたいと思う。以上。(2019/05/10)